30余年の人生、一度も花を生けたことも、楽しむこともなかった私が仏様のお花、御佛花(3本組)に挑戦しました。
御佛花研修1日目。
御佛花は、お仏壇やお墓参りのときにお供えする花のことです。
私は今回、佛様の両サイドへお供えするお花で初心者が一番最初にする三本組というものを練習しました。
大ベテランが一人私に付きっ切りで教えてくれました。
紐のつなげ方の練習から始まり、茎の縛り方をしばらく練習し、花の選び方まで、ざっと教えてもらいました。
3本組の場合は、黄色・白・赤の3色の菊から組んでいきます。
完成図の一番上にくる黄色い花は40cm(花のガクと首の真ん中あたりから、下まで)、一番下にくる赤い花は25cm(首から下まで)、真ん中にくる白い花は黄色と赤の花のちょうど真ん中にくるように、カットしていきます。
御佛花は、普通の生け花と違い、すべて決まりがあります。
そして、花の粒は揃ってて、まっすぐじゃないといけないのです。(←なので、花選びが大変。)
一見曲がったように見える花でも生け方によっては、前からみると綺麗にまっすぐに見えるときもあります。
それはそれでOKなのです。
3Dのものを、2Dにキレイにカチッとはめるのはどこかにゆがみやたわみがないと、収まり切らないですよね。
ましてや、生きてる花なので、なおさら個性が強く、難しいですが、それをいろいろ角度を変えたり、ずらしたりしながらはめていきます。
「花が決まったら、ビシャをいれていくから~!!」と言われ、
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しばらくきいていてもわからなかったので、
「ビシャってなんですか?」
ってきくと、あれだよ。
って指差されたのが、「シャシャキ」でした。
正式名称?はサカキ(榊)ですかね?神社でお祭りするアレです。
私は、完成図を見せてもらっていたわけじゃなかったので、3本、花を入れたら終わりかな~?ぐらいに思ってましたが、ビシャがつくそうです。
ビシャも自然のものなので、葉が多いもの、歯抜けのもの、葉が汚いもの、いろいろあります。
その中から、使えるところを、使える位置に入れていき、全体的に背景がビシャで埋まるようにしていきます。
パズルのような感じです。
最後前ビシャ入れて、遠くから見たら炎の形になるように、カットしていきます。
そして完成。

これは、家に持って帰って、家の仏壇に入れる前の写真です。
左が私が作りました。
3時間ぐらい付きっ切りで教えてもらえて、初めてだったけど、楽しかった。
黄色の花はコレ!コレが一番まっすぐ!!
って思って選んだ花も、他との兼ね合い、バランスで、綺麗に入らなかったりします。
でも、そこは柔軟に、ベテランさんに花変えてみたら?ていわれたら、
「コレが一番だった!コレしかなかった。」と、いうのではなく、素直に変えてみたら、スッと入ることもあります。
ビシャも、「コレが真ん中!!」って思って、無理やり真ん中で組んでいこうにも、うまく組めない場合があります。
なんでも、決めつけや思い込みはよくないということですね。
素材を活かし、うまくはまるようにするには、色んな角度から見ていかないといけないよ。ということですね。
初めての御佛花研修は、すごく夢中になれて、あとあといろいろ考えさせられることもあって、とても貴重な体験をさせていただきました。
日常では、花を見ると言う楽しみもなく、花を生けることもしたこともない私が、「御佛花を」といわれた時、母が『絶対無理!!!!』て、いってたけど、
「変に花触ったことない人の方が御佛花は向いているときがある」
という、ベテランさんの話を真に受けて、やってみてよかった。
しかも、「めっちゃ素直!!!!上手!!」と褒められ、普段褒められることのない私は、とっても気分がよくなりました。
次は6本組、18本組と、どんどんステップアップして、自分も一緒に成長していきたいなぁと、思いました。
結構ハマりますよ(笑)
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