本気で英語力をを身に着けたいならフィジーは選ぶな!
今からちょうど5~6年前、「未来世紀ジパング」で当時注目されていた「フィジーへの格安語学留学」が取り上げられた。
5~6年前よりもさらに10年くらい前は留学生は1人もいなかったフィジーに、当時紹介されていただけでも、年間1500人もの日本人留学生が押し寄せていたということだ。
番組放送後は、さらにさらに急激に増加したことでしょう。
私も、そのうちの一人です。
フィジーを選ぶ大きな理由は、
安いからです。
アメリカやイギリスに留学するのと比較するとおよそ3分の1の費用で学習することができます。
また、フィジーの公用語はなんと『英語』。
町に出ると世界一フレンドリーなフィジアン(←フィジー人)と英語で会話し、英語と離れることがないので自然と英語に耳が慣れてくるんだとか。
さらに、大自然の中で毎日充実した生活が送れる。
しかし、当たり前ですが、安いには安いだけの理由があります。
フィジー語学留学がアメリカやイギリスよりも安い理由。
- 先生がフィジアン(日本語能力は0に等しい)
- リゾートとはほど遠い発展途上国(私の滞在していたところ)
- 学習できる設備が整っていない
- 街の言葉はほとんどヒンドゥー語かフィジー語
先生がフィジアン
フィジアンの中でも、英語がきっちりしゃべれるのは、かなりしっかり教育を受けてるレベルの先生であったと思います。
けど、私が滞在してたときは、語学留学のプロジェクトを始めたばっかりだったみたいな感じで、クラスというものが機能してなかったように感じました。
能力に関係なく、最初は全員同じクラスでスタートして、私が滞在している間に2つくらいのクラス分けができたように記憶してます。
先生は日本語がまったくダメで理解できなくても、英語をゆっくり話す。というアレンジしかできません。
また、フィジアンなので、おおらかでフレンドリーではありますが、辞めたり、来なかったり、コロコロ変わります。
急に日本人の留学生が増えたから、とりあえず英語できる人を即席で据えているというイメージを受けました。
※今現在は改善されている可能性は大きいです。
リゾートとはほど遠い発展途上国
フィジーといえば南国のリゾートや綺麗な海を思い出す方も少なくないのではないでしょうか??
確かに、国の一角にはリゾートもあります。ヨットなんかも止まってます。
私の滞在していた「Uciwai(ウドィワイ)」という地域は、ナンディタウンから車で40分程度離れた、ど田舎。
道路ももちろん舗装されてなく、土の道。。。です。

砂埃半端ないです。
基本的な移動手段は、公共のバスしかなく、朝1便、昼1便、夕方1便くらいしかなかったです。
バスの時間ももちろんアバウト。
休みの日に街に出かけたければ、朝出て昼過ぎの便でこちらに戻ってくる。という行動パターンしかなかったです。
タクシー使えば別ですが(笑)
バスだったらだいたい1時間くらい街までかかります。
「Uciwai(ウドィワイ)」には本当に何もないので買出しに行くには必ず街にでないといけないのですが、不便で不便で、慣れるまでは大変でした。
買出しだけで一日がかりになりますからね(笑)
学習できる環境が整っていない
まだまだ発展途上のため、断水・停電は日常茶飯事。
停電に関しては、昼間はまだ明るいのでいいのですが、夜は真っ暗。
明かりはもちろんなくシャワーもダメ、冷蔵庫・冷凍庫・ファンの電化製品関係、WiFiのネット環境、すべてダメになります。
停電すれば、(気を紛らわすため?)外でバレーをするというのが停電時の常識として確立されつつある状況に笑えてきてました。
街の言葉はほとんどヒンドゥー語かフィジー語
フィジーはインディアンとフィジアンが半分半分くらいの割合で生活しています。
多民族国家なので、他にもポリネシア系、ミクロネシア系の方もいます。
公用語として英語がありますので、テレビもラジオも新聞のほとんど英語。
それは事実なのですが、街で聞こえてくるのは英語はほとんどなく、ヒンドゥー語かフィジー語です。
なので、街にでたらずっと英語を耳にして、英語に耳が自然と慣れてくる。なんてことはありません。
こちらから、英語で話しかければ、英語で会話はできますが、基本的に現地の人は現地語を話しています。
フィジー短期留学で習得できるのは簡単な英会話くらいのレベルまで
行かないよりはマシ。程度でしょうか?
確かに、自ら英語を発しないと、何も意思を伝えることができない環境に置かれていることは間違えない。
部屋の掃除を頼むとき、シーツを交換してもらうとき、トイレットペーパー補充してもらうとき、すべて英語で発信しないことには何も伝わりません。
日本人独特のモジモジ。恥ずかしい!という発言することへの変な壁みたいなのは、個人差はあるでしょうが、多かれ少なかれ取り除くことができるでしょう。
取り除かないと、生活できませんから。
なので、そのような場所に身を置くというのはマイナスにはならないと思います。
けど、あくまで語学力として習得できるのは英会話レベルです。
私の場合、日本人独特のモジモジ。恥ずかしい!という発言することへの壁を取り除けるという心の面の成長の方が大きかったように思います。
理由がビジネスのための英語習得なら本場へ行け
以上のような理由で、旅行の時のちょっとしたコミュニケーションが取れるようになりたい。などの理由の英語習得なら行かないよりはいいとおもいますが、今後の仕事に役立てたい。という理由で語学留学するなら、学習施設・設備もしっかりと整った英語の本場「アメリカ・イギリス」を絶対に選ぶべきだと思います。
フィジーでないと味わえない不思議な感覚というのは確かにありますし、散々フィジー反対!的な文章書いてますが、フィジーという国は私は好きです。
フィジーの国民性も好きです。
フィジーの自然も好きです。
フィジーでの生活は、受け入れるまでは少しの間拒絶的な反応がありましたが、人間うまく順応するんですね。
たくさんたくさん考えさせられることや、自分の中での心の持ちようも大きく変わり、フィジーでの滞在は私にとっての転機となりました。
今の私を形成しているのは、フィジーでの2ヵ月半が70%くらい締めているかもしれません。
英語目線ではないフィジー滞在記はまた改めて記事にしようと思っています。お楽しみに。

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